自分の用途に合わせた設定・チューニングが重要

 古物商(事務機器商)の資格を持つ山本は、物や技術、ノウハウを「徹底的に使い倒す」を理念とした再生、アップサイクルに取り組んでいます。
 長年新製品の絶え間ない投入とその使い捨てによって事業を成長させてきた「ものづくりの文化」を改め、良い製品をできる限り使い続け、さらには適切な改造を行うことで機能向上を図り「とことん使い倒す」ことが当たり前になる資源有効活用の文化の醸成を目指します。

 Mottainai事業の一例としてパソコンのアップサイクルがあります。パソコンは毎年高性能な新機種を各メーカーが競って投入し、最新型に買い換えることが良いことというムードがあります。しかしどんなに高性能なパソコンであっても自分の用途にマッチしていなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。5年前に買ったパソコンはもはやお蔵入りなのかといえばそのようなことはありません。適切な改造・機能向上を施すことで見違えるように「使えるパソコン」に変身します。パソコンはソフトウェアで欲しい機能を実現する道具ですから「最新型であること」より「自分の用途に合った設定・チューニングを行うこと」が肝心です。唯一難点があるとすれば、基本ソフトであるOS(オペレーションシステム)が最新になりセキュリティアップデートが提供されなくなったとき、対応できない旧式のパソコンはセキュリティ的にインターネットへの接続を避けなければならないということです。
 パソコンに限らず多くの物や技術(テクノロジー)は適切にメンテナンスや補修・アップデートを施すことで長く活用することができるのです。

多くの人に知らせることで
取り組みの価値が向上